【コーヒー豆焙煎の科学】焙煎中、豆の中で何が起きている?【ガラス転移現象】

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- 焙煎について科学的にもう少し詳しく知りたい
- 焙煎中に豆の内部で何が起こっているか知りたい
今回は、「コーヒー豆焙煎中に、豆の内部で起こっていること」を解説していきます!

コーヒーの生豆と焙煎後の豆って、全然違うけど、一体、焙煎中に何が起こっているの?

そんなココちゃんのために、
今回は、焙煎中に起きている科学的な事象を解説するね!
「ひつじ珈琲の珈琲研究所」の動画を参考にさせていただきました。!
焙煎中に豆の内部で起きていること

焙煎する人であれば、
「焙煎中、豆の内部で何が起きているのか」と、気になる人は少なくないと思います。
では、焙煎中に一体何が起きているのか?
詳しくみていきます。
まずは、コーヒー豆の細胞を、理解する。

コーヒー豆は、いくつもの細胞が画像のように連なってできています。
・赤丸=細胞
・六角形=細胞壁
これを理解した上で、詳しく解説していきます。
1.ガラス転移状態

焙煎をスタートし、豆に熱を加わえていくことで、細胞が、ドロドロに溶けていきます。
これが、「ガラス転移状態」と呼ばれる現象です。
このとき、生豆はどんどん萎んでいきます。
萎む理由としては、細胞壁にある小さな穴から、
内部で発生したガスや水分が、外に逃げていくからです。
つまり焙煎中に、「生豆が萎むタイミング」があるということです。
2.ガラス転移状態が終わる

ガラス転移状態は、焙煎中ずっと続くわけではなく、あるところで終わります。
中の細胞に熱が与えられ続け、細胞がぐつぐつ沸騰した状態になり、
細胞壁にへばりつきます。
これが、ガラス転移状態終了のタイミングです。
細胞壁にへばりついた細胞は、全ての穴を塞ぎ、「再硬化」します。
3.細胞壁が壊れる

細胞が再硬化し、中で発生するガスは逃げ場を失うため、
内圧がかかり、豆が膨らんでいきます。
このまま熱を加え続けると、細胞壁崩れ、コーヒーの油が滲み出てきます。
この状況を知って思い返してみれば、深煎りの豆は、粒が大きくて、油のあるテカテカした状態になっていると思います。
以上が、焙煎中に豆の内部で起こっていることの解説でした!

なるほど!面白いですね!
ガラス転移現象によって、豆は一回萎んで、次に再硬化によって、豆は膨らんでいくんですね!

そういうこと!
だから、焙煎中は、豆が萎んだり、膨らんだりする状態を観察してみるといいよ!
焙煎中の科学を理解し、抽出に生かそう!

以上のことを踏まえると、このようにも考えることができます。
○深煎り=細胞がぐちゃぐちゃで、お湯が浸透しやすい
○浅煎り=細胞の破壊が少ないので、抽出効率が低い
このことを考えて、抽出に活かすとすれば、
○深煎り=湯温は低くし、蒸らしの時間を短くする
○浅煎り=湯温は高くし、蒸らしの時間を長めにする

わかりやすい!
焙煎の理論を理解すれば、抽出の理論にまで、紐ずくということですね!

その通り!
1つ勉強して理解できなくても、違う角度から見たときに、理解できることもあるからコーヒーは面白いよね!
また一緒にいろんなことを勉強していこう!

はい!また次回、楽しみにしています!
ということで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!