【これってNG?!】失敗から学ぶ!初めてのフライパン焙煎

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- コーヒー豆焙煎をやってみたい人
- 焙煎の失敗談を聞きたい人
珈琲を自分で焙煎してみたい!
この記事を読んでる方は、きっとそう思っている方だと思います。
一番手軽に始められる焙煎方法は、フライパン焙煎でしょう。僕も最初はフライパンで焙煎を始めました。
難しそうに思われがちですが、実は珈琲の焙煎は意外と簡単にできてしまいます。
にもかかわらず、僕の初めての焙煎は大失敗でした。
その失敗談から、どうすれば初めてのフライパン焙煎で美味しい珈琲ができるかをお伝えしたいと思います。
必要な道具
焙煎に必要な道具は次の通りです。
1.生豆(100gまで)
2.フライパン(小さなもの)
3.フライパンの蓋(なくてもよい)
4.カセットコンロ(またはキッチンのガスコンロ)
5.ザル
うちわ、木べらなどがあっても便利です
順にご説明します。
1.生豆

お好きなものをご用意ください。
ネットで安く買えます。
Amazonや楽天などでも取り扱いがありますので、検索してみてください。

2.フライパン

使い古したもので大丈夫です。
大きなものは使いにくいので、小さなサイズを用意しましょう。
無ければ100均で十分です。
3.フライパンの蓋
ガラス素材など窓があるものが良いでしょう。
フライパンとサイズが合わなくてもOKです。
なくてもOKです。
4.熱源

家庭のコンロやIHでも可能ですが、カセットコンロがベストです。
IHについては僕が使ったことがありませんので、IHの方はこの記事を参考にして工夫してみてください。
5.ザル
焙煎し終わった豆を冷ますために使用します。
網目の粗いものだと、チャフ(豆の薄皮)がふるい落とせて便利です。
さて。準備が整ったら、さっそく焙煎をしてみましょう!
やってみよう!フライパン焙煎!
1.フライパンを温める
料理をするときも同じですが、フライパンを事前に温めます。
どのくらい?適当でOKです。触って「あっちっち」となるくらい、若しくは近くに手をかざして熱を感じる程度で大丈夫でしょう。
火力は必ず中~強火です。
2.豆を投入する
温めたフライパンに生豆を投入します。
初めて焙煎する場合は50gぐらいが良いでしょう。これで仕上がりが3~4杯分くらいになります。
3.フライパンを振り続ける
丸い豆を均等に焼くために、火にかけている間はフライパンを振り続けましょう。
これを怠ると、片面焼の目玉焼きのような焙煎になり、焼きムラの原因となります。
蓋があれば被せます。
これは、フライパン内の温度を高く保つためです。
なくてもOKです。その場合、焙煎時間が少し長くなるだけです。
金属素材などで中の様子が見えなくなる場合、しない方がいいかもしれません。
木べらを使って豆を煎ってもよいですが、フライパンを振ったほうが豆が均等に焼けます
4.好みの色具合で火を止める
最初は豆の中の水分が抜けて、色が明るくなっていきます。
水分が抜けてきたら豆が黄色くなってきて、さらに焙煎していくと「ハゼ」と言って、ポップコーンが弾けるような音がしてきます。
この「ハゼ」の音が聞こえなくなってくる頃に、いい感じのチョコレート色になります、。
この辺で終了したら「ハイロースト」。中煎りぐらいです。ここまでで10~15分位迄を目安にしてください。
豆の量によってはもっと短時間で仕上がります。
あまりに短時間で仕上がる時は生焼けの可能性がありますので、火力を調節してください。
深煎りにしたい場合は更にフライパンを振り続けますが、煙がすごいので一般家庭ではお勧めしません。
ちなみに最初の「ハゼ」が収まってからしばらくすると、今度はチリチリした音でもう一度ハゼてきます。
この2回目のハゼが収まる頃まで焙煎すると、フレンチローストになります。
5.ザルにあけて冷ます
焙煎したばかりの珈琲豆はとても高温になっています。
放置しておくと余熱で焙煎が進んでいきます。
ザルにあけて、素手で触れるようになるまで冷ましましょう。
以上が、簡単な焙煎の流れです。
要は、「フライパンで豆を煎る」だけです。簡単でしょ?
百聞は一見に如かずです。失敗を恐れずやってみましょう。
でも、やはり成功して頂きたいので、恥を忍んで僕の失敗談をお伝えします。
参考にして頂けたらと思います。
これはやっちゃダメ!3つの失敗例
1.弱火はNG!火力は中~強火で
~火力が弱いと一生焙煎中です~
いろいろなサイトを検索していると、焙煎温度や火力調節などの話が詳しく書かれた記事が出てきます。
ですが、初めての焙煎ではそこまでこだわる必要はありません。
キッチンのコンロで焙煎する場合、温度調整ができるものがあります。その場合、温度設定はしないでください!そして必ず火力の強いほうのコンロを使ってください!
僕は温度設定のできるコンロで180°設定をして、火力不足で50分もフライパンを振り続けました・・・
キッチの3口コンロで火力の弱いほうで焙煎したら、火力が足りなくて全然焼けず、豆を全部捨てました・・・
いい感じで焙煎していても、安全装置が働いて、急に火力が弱くなりました・・・
なので使用する熱源は、家庭用のガスコンロよりカセットコンロをお勧めします。
火力が高温で安定し、安全装置もないのが理由です。
2.豆は少量から始める
~きっと後悔します~
焙煎中はフライパンを振り続けないといけません。重いと大変です。肩は凝るし、腱鞘炎にもなります。
それに焙煎初心者が大量に焙煎すると、失敗した時のダメージが大きいです。
多くても100gまでにするとよいでしょう。
僕は張り切って初回に250g焙煎して、途中で泣きました・・・
3.周りはきれいに片づけてから
~焙煎の興奮から我に返る瞬間~
焙煎中は「チャフ」と言う、珈琲豆の皮が飛び散ります。
片付けているようでも、周りにものがあると・・・いつの間にか顔にも・・・
汚れだけではなく火災予防と言う観点からも、周囲はできるだけ物がない状態が良いでしょう。
チャフだけではありません。周りに水分が残っていると危険です。
僕の失敗談です。シンクに少しだけ水分が残っているのに気が付かずに焙煎した時の事です。
出来上がった豆を上機嫌でザルにあけようとしてシンクに溢してしまい、豆が「ジュワッ」と音を立てて水分を吸ってしまいました。
珈琲豆の天敵は水分です。気分は一気にどん底へ。
はい。香ばしいアロマを放つその豆は、泣きながら捨てました・・・
いかがでしたでしょうか。
初めてフライパン焙煎に挑戦する方の参考になったのなら幸いです。
因みに、上手く焙煎できなくても挽いて飲んでみてください。自分で焙煎した珈琲の味は格別です!
下手な焙煎も回数を重ねるごとに必ず上達していきます!
最後に、僕が焙煎を始めたころの豆をお見せいたします。
これは本当に恥ずかしいのですが・・・思い切ってどうぞ!
じゃじゃーん!!!

うわぁ~・・・見事にムラムラですね。
改めて見ると凄いです。完全に失敗です。
こんな豆でも僕にとっては特別な味わいでした。今となってはそれも良い思い出です。
この記事を読んでいる方が、楽しく焙煎できますように!